こんにちは、ジャーマン次郎です。
今回はイギリスへフェリーで行く際に必要な手続きを備忘録として残しておきます。今後イギリスへ車で訪問したいと考えている方は、ご参照してみてください。
今回はフランス、カレー港からドーバー港に向かって出発しています。別の港ではダンケルク港からもドーバー行きのフェリーが出ています。
事前準備編
まずは事前準備しておかないといけないリスト
ETA (Electronic Travel Authorization 電子渡航認証)
イギリスへの入国に必要な電子認証。そもそもこれがないと入国できません。
UK ETAというアプリから申請が簡単にできます。
アプリをダウンロード
UK ETAというアプリをインストールし、申請を行ってください。
Apple Store (iphoneユーザーの方):https://apps.apple.com/us/app/uk-eta/id6444912481
Google Play(Androidユーザーの方):https://play.google.com/store/apps/details?id=uk.gov.HomeOffice.ho3&pli=1

一人16ポンドかかります。
申請してから3営業日以内に結果がメールで届きます。私の場合は翌日に届きました。よっぽど事がない限り申請却下はないと思います。
詳細はコチラの記事で紹介しています。
フェリーの予約
フェリーは色々会社から出ています。 DFDS、P&O、Irish Ferriesなどなど。今回私はDFDSで予約しました。
予約時に車両の登録と、搭乗者の情報を入力します。DFDSの場合、車両本体にのみ費用が発生し、搭乗者の人数によって金額変動はありませんでした。車種によっては金額が変わるみたいです。
一台片道約179ポンド。時間帯によっても金額が前後します。
予約が完了すると予約完了のメールが来ます。

車両登録 LEZ ULEZ (ロンドンへ向かう方)
ロンドン方面へ向かわれる方はLEZ, ULEZに対しての車両登録をする必要があります。LEZ, ULEZは大気汚染対策として導入された制度です。これらのゾーンでは、排ガス基準を満たさない車両に通行料を課し、市内の大気の質を改善し、住民の健康を守ることを目的としています。
ガソリン車はEuro 4基準以上、ディーゼル車はEuro 6基準以上でなければ課金対象となります。あらかじめ車両の登録をしていない場合も罰金の対象になるので車両登録をしましょう。Euro基準は車検証に記載されています。車のナンバー、車検証、車の前後左右の写真が必要になります。スマホで撮っておきましょう。申請はTransport for LondonのHPhttps://tfl.gov.uk/から実施できますが、申請箇所がわかりにくいので直接https://tfl.gov.uk/modes/driving/compliance-registration/before-you-startにアクセスされると良いと思います。
初めにアカウントの作成が必要です。
これ以外にロンドン市内中心部への乗り入れの場合は渋滞税の支払いと、ブラックウォールトンネル、シルバータウントンネルを通行する場合はそれぞれ事前支払いが必要ですが、こちらは前日でもいいので後回し。
LEZとULMZは、年々エリアが拡大されているようですが、現状の範囲はこんな感じです。エリアは同一のようですが、規制としてはそれぞれ独立しており、どちらの基準も満たしていない場合は両方の課金対象となるようです。


持ち物編
パスポート
言わずもがな。
VISA
欧州国内にお住いの方はVISAをお持ちかと思いますので、お忘れずに。フランス出国時に確認されました。逆に入国時は確認されませんでした。
フェリーのチケット
車両のナンバープレートで予約するため、チェックイン時にはカメラでナンバーを認識しているっぽいのでいらなそうだったが、念の為持っておきましょう。
出発直前編
”出港の1時間前にチェックインするように”とフェリーのチケットに記載がありました。私が行った時にはそれほど混んでいませんでしたので、全部で15分くらいで完了しましたが、混雑時には30分から1時間くらいはかかるかも。
全部で3箇所のゲートがあります。
ゲート1:フェリーのチェックイン
ゲート2:フランスから出国
ゲート3:イギリスへの入国
入船
という流れです。
ゲート1:フェリーのチェックイン
フェリーの会社ごとにゲートが分かれています。自分の予約したフェリーの会社が書かれているゲートに並びます。(写真撮り忘れた。。。画像は拾い物)
会社名は、ゲート上部の他、各レーンの道路上にも書かれてます。

予約時の車両のナンバープレートで見られてるので、予約時のチケットは見せずに大丈夫でした。
ゲート2:フランスから出国ゲート
続いてフランスからの出国ゲート。
パスポートとVISAを見せて、出国スタンプ押してもらっておしまい。
特に面白みのない画像。

ゲート3:イギリスへの入国
最後にイギリス入国ゲート。
パスポートを渡して全員チェック。後部座席の窓も下げさせられて子供も顔チェック。
行き先聞かれたり、何泊か聞かれたり、ちょっと入国審査感はあったけど、ムードは和やか。

フェリーに入船
チケットにレーン番号が書かれていますので、

看板に従ってその番号に向かっていきます。チケットは、バックミラーのところに掛けておきます。

その番号に着くと、車が並んでますので、前の車に習って駐車。入船が始まるまで待機しておきます。
待機場所には、買い物ができるコーナーやトイレ、食事ができる施設があるので、早く着いてしまった場合はそこで時間を潰すのもよいでしょう。


換金所もあります。


大体出港の15分くらい前から乗船が始まります。なので、それまでには車に戻っておくようにしましょう。
乗船が始まったら、係員の指示に従いながら船に向かいます。途中でチケットの半券を渡します。


これで必要なことはすべておしまいです。
あとはイギリス到着までのんびり過ごします。
※出港後は、車両の駐車エリアには入れなくなるので、必要な荷物を全て持って移動してください
船内の様子
今回利用したフェリーには、
キッズプレイエリアあります。

ゲーセンあります。

DutyFreeショップある


デッキに出れます。

ビストロもある

運行時間は2時間くらいなんですが、色々しているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。のんびりするもよし、船内探検して楽しむもよしといった感じです。
到着後
出港前に必要な手続きはすべて完了しているので、そのまま何もせずに出発できます。速度表示がマイルなのと、左側通行に変わることに注意して運転してくださいね。

帰り イギリスからフランス
イギリスからフランスへの帰りも基本的な流れは同じです。
・フランスの入国手続き
・イギリスのカスタムエリア (チェックはしなかった)
・持ち物チェック。荷物の中までは見ませんでした。ボンネットを開けさせられたのと、車両の下部をミラーでチェック、鋭利なものは持っていないかの口頭確認だけ。
・フェリーのチェックイン
という感じ。順番は違えど、やることは同じです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本でも船で海外に行き来することはできると思いますが、車では行けるのでしょうか?行けるとしてもハードルはかなり高いと思います。
一方でEU圏からUKであれば、比較的手続きも簡単ですし、車もそのまま走れてしまうので日本と比べたら遥かにハードルは低いと思います。
皆様も欧州圏内にご滞在であれば、一度フェリーでUKに渡ってみてはいかがでしょうか?
