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【罰金から財布を守れ】ドイツのオービス(スピードカメラ)情報

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こんにちは。ジャーマン次郎です。

皆さん、ドイツで運転はなさいますか?ドイツはアウトバーンや国内全体に張り巡らされている優秀な高速道路があり、ハイスピードでの運転の機会も多いことでしょう。

そこで気をつけなければいけないのがオービス(自動速度違反取締り装置)です。オービス(ORBIS)はアメリカのボーイング社によって商標登録されている商品名みたいですので、ドイツ人にオービスと言ってもあまり理解してもらえません。スピードカメラという呼称が一般的です。

本ページでは、ドイツで設置されているスピードカメラについての
・カメラの種類
・設置されていやすい場所
・違反金と免停・免取りについて
・スピードカメラに取られない為に

について紹介していきたいと思います。

ドイツのスピードカメラの種類

固定カメラ

  • 特定の場所に恒久的に設置されています。交差点、高速道路の速度制限のあるトンネル、都心部の道路などでよく見られ、信号機の柱に取り付けたり、道路脇の灰色の円筒形構造物として設置したりすることも可能。

モバイルカメラ:

地元警察が使用する臨時設置するタイプで、設置されると1-2週間は設置され続けています。速度を測定できるものとして、

  • ・駐車中の車の後部窓
  • ・道路脇に置かれた箱
  • ・警察車両にカメラを設置
  • ・道路脇で警官が操作するポータブルカメラ

といったタイプが存在します。

スピードカメラの設置 (されやすい) 箇所

Raderの標識がある

Radarはまさにスピードカメラを意味しています。

この標識の少し先には、スピードカメラが必ず設置されているので、Radarの文字を見たら、制限速度まで減速するように心掛けましょう。

30km/h 制限のエリア

市街地の中に、突然30km/h制限になる箇所があります。見通しが良かったりするので気にせずに運転していると、つい速度が出過ぎてしまいます

それを狙ってなのか、スピードカメラが設置されていることがあります。標識や路面標示に30がある時は注意して進みましょう。

高速道路の合流・ジャンクション

高速道路のジャンクションや合流地点では、制限なし→120km/h→100km/hと急な減速を余儀なくされます。ここでもカメラが置かれているパターンが多いです。

本流を走っている側だけでなく、ジャンクションに抜けた側にも設置されている事があるので注意してください。

主要道から市街地に入った所

アウトバーンではないが、街と街が離れていて郊外になっている主要道が存在します。Bundesstraßenと呼ぶようですが、この道の制限は100km/hや70km/h、市街地に入った瞬間に50km/hになります。また市街地に入る時、『ここからは市街地』という標識はあるのですが、50km/hの標識はないことが多いので、知らずに市街地に侵入した場合、速度超過になりやすいです。そこを狙われます。

市街地の始まりは↓のようになっていて、

市街地の終わりは↓のようになっています。

Googleマップなどではナビを付けている場合は50km/h表記になりますが、気づかなければカメラに撮られる可能性があります。

トンネルの手前・中

トンネル内は制限速度がトンネルの外と比べて遅く、100km/hの所が多いです。さらに視界は暗くなるため、カメラの視認も難しくなります。

トンネル内のカメラは両サイドに複数個連続で取り付けられており、走行車線だろうと追い越し車線だろうと、見落とされることなく撮影されるでしょう。

違反金額と免停・免取りについて

市街地とそれ以外とで違反金が異なります。『市街地以外』というのは基本的に、高速道路並びに市街地と市街地を結ぶ郊外のエリアを指します。

市街地でのスピード違反の反則金

  • 1~10 km/h 超過 : 30ユーロの罰金
  • 11-15 km/h 超過 : 50ユーロの罰金
  • 16-20 km/h 超過 : 70ユーロの罰金
  • 21~25 km/h 超過 : 80 ユーロの罰金、1点、1 か月の運転禁止
  • 26~30 km/h 超過 : 100 ユーロの罰金、1点、1 か月の運転禁止
  • 31~40 km/h 超過 : 160ユーロの罰金、2点、1ヶ月の運転禁止
  • 41~50 km/h 超過 : 200ユーロの罰金、2点、1ヶ月の運転禁止
  • 51~60 km/h 超過 : 280 ユーロの罰金、2 点、2 か月の運転禁止
  • 61~70 km/h 超過 : 480ユーロの罰金、2点、3ヶ月の運転禁止
  • 71km/h 以上超過 : 680 ユーロの罰金、2 点、3 か月の運転禁止

市街地以外でのスピード違反の反則金

  • 1~10 km/h 超過 : 20ユーロの罰金
  • 11-15 km/h 超過 : 40ユーロの罰金
  • 16-20 km/h 超過 : 60ユーロの罰金
  • 21~25 km/h 超過 : 70ユーロの罰金、1点
  • 26~30 km/h 超過 : 80 ユーロの罰金、1点、1 か月の運転禁止
  • 31~40 km/h 超過 : 120ユーロの罰金、1点、1ヶ月の運転禁止
  • 41~50 km/h 超過 : 160ユーロの罰金、2点、1ヶ月の運転禁止
  • 51~60 km/h 超過 : 240 ユーロの罰金、2点、1 か月の運転禁止
  • 61~70 km/h 超過 : 440 ユーロの罰金、2点、2 か月の運転禁止
  • 71 km/h 以上超過 : 600 ユーロの罰金、 2点、3 か月の運転禁止

実際には、これらの罰則金に加え、事務手数料等の追加費用を取られます

筆者の場合、高速道路で18km/hオーバーして、88.5ユーロ徴収されたことがあります。

フレンスブルクポイントシステム

反則金リストの中に、点数の記載のあるものがあります。これは日本の免許の減点システムと似ていて、フレンスブルクポイントというシステムです。フレンスブルクの連邦自動車庁に記録される為、このように呼ばれています。

累積加算された点数に応じて以下の制限が課されます。

ポイントの加算

1~3点:記録のみ
4~5点:書面による警告、任意の自動車運転講習会への参加(講習会参加で1点減らせる)
6~7点:自動車運転講習会への参加義務(不参加の場合は免許取り消し)
8点以上:免許取り消し。再取得には6か月後に医学・心理テストに合格する必要がある

ポイントの時効

ポイントの時効は、違反の程度によって異なります:
1点加算:2.5年
免停を伴う軽微な違反、および2点加算される違反:5年
免停を伴う違反:10年

これらのポイントは、速度違反以外にも、駐車違反や他の交通違反でも加算される可能性があるので注意が必要です。

違反を取られないために

制限速度を守る

基本的にこれさえ守っていれば、スピードカメラで撮影されることはありません。基本にして最強の予防法

しかし、色々な要素によって、制限速度を守り切れないのが運転です。
他の対策を紹介します。

後続車は気にしない

例え後続車に車間を詰められてもしても、気にしないようにしましょう。
ドイツ人はルールに厳格というイメージの通り、ルール遵守には文句は言えない性分です。
ここはドイツ人マインドで、『ただ私は制限速度で走っているだけです!』という心持ちでマイペースで運転しましょう。

急いでいても制限速度+9%オーバー(切り捨て)まで

もし急いでいる場合、ちょっとだったら制限速度をオーバーしてもいいかな?と思う時があるでしょう。そういう時は、制限速度+9%(切り捨て)までに留めておきましょう。30km/h制限なら32km/h、70km/h制限なら76km/h、100km/hなら109km/hといった具合に。

あるサイトには以下の記載がありましたが、実際にはどうなのでしょうか。

  • 速度制限はわずかな許容範囲で施行されています。ドイツでは、制限速度を3km/h超過しただけでも罰則違反とみなされます。
  • ドイツは欧州国境を越えた罰金協力の加盟国であるため、外国から来た場合でも交通違反の罰金が自宅住所に送られる可能性がある。
  • 固定式スピードカメラの許容範囲は、100 km/h までは 3 km/h、100 km/h を超えると 3% (切り上げ) です。移動式スピードカメラの許容範囲は 7% (切り上げ) です。

違反をしてしまったら・・・

違反をしてスピードカメラに撮られた場合、すごい強い赤い光で発光してきます。なので、気付かないことはないでしょう。

その後、数週間から遅くとも2ヶ月以内に、車両のナンバープレートに登録されている住所に違反の通知書が届きます。顔写真付きで・・・。

到着から2週間以内に異議申し立ても行うことが出来るのですが、全てドイツ語で書かれているし、書かなければいけないので、基本的には異議することはないと思います。

通知書に支払金額とIBANが記載されているので、指定口座に送金してください。

まとめ

今回はドイツの交通事情のスピードカメラについてお話しました。

基本的に、違反金は支払う必要のないお金ですので、是非ともムダに支払うことのないように注意して、日頃運転をしていきましょう。

Safe Drive!!

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