こんにちは。ジャーマン次郎です。本日はゲストに登場していただいてます。妻の”ジロー・ヅマ”です。
ドイツの秋を代表する料理の一つ「ツヴィーベルクーヘン」をご存知ですか?玉ねぎをたっぷり使ったこのタルトは、シンプルでありながら味わい深く、家庭で簡単に作れるのが魅力です。本記事では、ツヴィーベルクーヘンの特徴と美味しく作るためのレシピをご紹介します。
ツヴィーベルクーヘンとは?
ツヴィーベルクーヘン (Zwiebelkuchen) は、ドイツ南部やスイス、フランスのアルザス地方で人気のある伝統的な料理です。”ツヴィーベル(Zwiebel)”はドイツ語で「玉ねぎ」、”クーヘン(kuchen)”は「ケーキ」や「タルト」を意味します。玉ねぎとベーコンを炒めて生地にのせ、卵やクリーム、チーズと一緒に焼き上げたこの料理は、甘みと塩味のバランスが絶妙です。
ツヴィーベルクーヘンは、特にドイツの秋に登場する若ワイン「フェダーヴァイザー」と一緒に楽しむのが伝統的。フェダーヴァイザーの甘い味わいと、タルトの香ばしい味が驚くほど良く合います。
ツヴィーベルクーヘンのレシピ
材料
・冷蔵パイ生地 1ロール
・玉ねぎ 500g
・ベーコン 100g
・卵 2個
・生クリーム 200ml ※補足あり
・チーズ 好きなだけ
・塩コショウ
・油
冷蔵パイ生地はBlätterteigという名前で、どこのスーパーにも売っています。
冷凍ではなく、冷蔵であることに注意!!
生クリームの補足
生クリームは左から
Saure Sahne 脂肪分10%~
Schmand 脂肪分20%~
Crème Fraiche 脂肪分30%~
となっており、脂肪分によって風味に違いが出てきます。
脂肪分が低い生クリームを使った場合
テクスチャ: 仕上がりがやや軽く、柔らかいテクスチャになります。クリームがあまり濃厚ではないため、食感が軽くなる傾向があります。
味わい: クリームのコクがやや控えめになり、全体的にさっぱりとした風味に仕上がります。玉ねぎやベーコンの風味が際立つ一方で、リッチさがやや少なくなるかもしれません。
安定性: 脂肪分が低いクリームは、加熱すると分離しやすいことがあるため、慎重に火加減を調整する必要があります。長時間焼いたり、高温で焼く場合には注意が必要です。
脂肪分が高い生クリームを使った場合
テクスチャ: 仕上がりがよりリッチで、クリーミーかつ滑らかなテクスチャになります。生地や具材としっかりなじみ、しっとりとした食感が生まれます。
味わい: 濃厚なコクが加わり、全体の味わいがリッチに仕上がります。ベーコンの塩味と玉ねぎの甘さがクリーミーなソースで包み込まれ、深みのある風味を楽しめます。
安定性: 脂肪分が高い生クリームは、加熱しても分離しにくく、焼き上がりもなめらかで一体感のある仕上がりになります。
軽めでさっぱりした仕上がりを好む場合は脂肪分の低いクリームを使用。
リッチでクリーミーな仕上がりを好む場合は脂肪分の高いクリームが最適です。
ツヴィーベルクーヘンの”伝統的な”レシピでは、よりリッチな仕上がりを目指すことが多いため、一般的には脂肪分の高い生クリームがよく使われます。
調理工程 (調理時間は80分程度)
① 玉ねぎをくし切りにし、ベーコンは細かく さいの目切りします
② 鍋に油をしき、①をしんなりするまで炒めます
③ 粗熱をしっかり取ります。熱いまま次の工程に移ると、生クリームや卵液が一部固まる可能性があるため、ちゃんと冷ましましょう!
④ 溶き卵 2個と生クリームを③に入れ混ぜ、塩コショウで味付けします。お好みで風味付けにナツメグをいれてもいいでしょう
⑤ 26センチの型にパイ生地を敷き、④をいれ、チーズを好きなだけかけます。④の段階でフィリングと一緒に混ぜるのも良いです。
⑥ 180℃に予熱したオーブンで約40分、表面がこんがりとした黄金色になるまで焼き上げます。焼きあがったらオーブンから取り出し少し冷まして完成!
実食!
まとめ
ツヴィーベルクーヘンは、秋の家庭料理として、またパーティーや特別な日の料理としても活躍します。玉ねぎの甘さとベーコンの塩味、クリーミーな卵液が絶妙に絡み合うこの料理を、ぜひご家庭でも試してみてください!フェダーヴァイザーと一緒に焼きたてを楽しむひとときは格別ですよ。
皆様もお試しあれ!